2024年度上半期一番人気メニュー「極」
創業明治4年
翠清は明治4年(1871年)創業。以来150年、一度もどこにも移転せず、ここ静岡県周智郡森町にある小さな店を代々家族で営んできました。今の店主は4代目になります。
初代鈴木清吉が、火防(ひぶせ)の神、秋葉神社へ参拝する人々を迎える旅籠を建てたのが翠清の始まりでした。秋葉街道を往来する参拝者の宿と食処として、大変賑わったそうです。
その後、2代目鈴木隆治が鰻屋としての翠清を育てました。
翠清の鰻のたれは、この隆治が100年以上前に作ったものを大切に受け継いでいます。
翠清では、ご注文ごとに鰻をさばき、丁寧に蒸してから、家宝でもある翠清秘伝のたれを幾度も絡めて焼き上げます。口に運ぶとパリッとした皮がほろりと崩れ、その先にあるしっかりとたれの絡んだふっくら柔らかな身が口の中に広がります。
そして、「あぁ、美味しい」と思うその瞬間、鰻の旨みを追いかけるように鼻から抜けていく山椒の香りはまさに名脇役。次のひと口へと箸を動かしてくれます。
翠清の鰻、是非食べてみてください。
店内の様子
大正15年(1926年)に2代目が建て替えた店舗です。何度か修繕や改装を重ね、2021年春にも一部を改装しましたが、外観は大正15年の建て替え当時の姿が残っており、店内の欄間や柱なども昔のままです。
1階には庭が見える掘りごたつのお座敷と、テーブル席の部屋をご用意しております。
また、2階は25名様まで着席いただける大広間となっています。
店内では、地元森町特産の森山焼の花器もご覧いただけます。森山焼は明治42年(1909年)の開窯の後、大正天皇即位の礼の際に花瓶と置物を献上したことでもよく知られています。森町が誇る由緒ある伝統陶芸です。季節の花々を活けておりますので、お食事を待つ間やお食事のあとに是非ご鑑賞ください。